きょう（木）は、冬型の気圧配置が強まり、北日本中心に非常に強い風が吹き荒れた天気となりそうだ。午前中は北陸や北日本の日本海側で雪の強まる所もある見込み。北日本は猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に警戒が必要だ。関東から西は晴れ間の出る所が多くなるが、北よりの風が強く、冬の寒さが戻る見込み。気温差も大きくなる所があるため、風を通しにくい服装がよさそうだ。

北日本は冬の嵐　猛ふぶきに警戒

　北海道付近を通過する低気圧が、急速に発達しながら東の海上へ離れていき、強い冬型の気圧配置となる。未明には北海道のえりも岬で最大瞬間風速32.2メートルの風が観測された。きょう（木）はこのあとも北日本を中心に、非常に強い風が吹く見込み。北陸や北日本の日本海側は雪が降り、午前中は雪の強まる所もありそうだ。猛ふぶきや、吹きだまりによる交通障害に警戒が必要だ。午後も新潟や北日本の日本海側を中心に雪が降りやすく、ふぶく所もあるため見通しの悪化に注意が必要となる。

　関東から西は冬晴れとなり、空気の乾燥が続きそうだ。全国的に北よりの風が強く吹くため、火の取り扱いに注意が必要だ。沖縄は午前中を中心に雨の降る所がある見込み。

晴れる所も冷たい北風　冬の寒さ戻る

　北風に変わって冷たい空気が流れ込むため、日中の気温はきのう（水）より低い所が多くなる。北陸や北日本は真冬の寒さとなりそうだ。きのうは東京で13.1℃と3月上旬並み、福岡は17.9℃まで上がって4月上旬並みの陽気となったが、きょうは東京で10℃、福岡で12℃と、この時季の寒さが戻る見込み。福岡や仙台など大幅に低くなる所もありそうだ。大阪は9℃など、晴れても10℃に届かない所もある見通し。冷たい風でさらに寒く感じられるため、風を通しにくい服装を心がけたい。

あす（金）は雪や風おさまる　関東では一時的に冷たい雨や雪も

　あす（金）は冬型の気圧配置が緩んで、日本海側の雪はおさまる見込み。関東の南を低気圧が進むため、夕方から夜にかけては関東の南部で冷たい雨や雪の降る所がありそうだ。あすにかけて寒気が残るため、平野部でも雪の降る可能性がある。今のところ、降る時間は短い予想だが、最新の情報に気をつけたい。
（気象予報士・及川藍）