大宮で緊急走行の消防車、乗用車と衝突…3人けが サイレン鳴らし交差点を徐行も「おわび」じつは火災なし

消防車と乗用車が衝突、3人けが=さいたま市大宮区

 31日午前7時19分ごろ、埼玉県さいたま市大宮区上小町の信号機付き交差点で、緊急走行中の大宮消防署の消防車と乗用車が衝突する交通事故が発生した。乗用車の男性(61)が全身打撲で中等症と診断され、入院した。消防車の後部座席に乗車していた男性消防司令(48)と男性消防副士長(25)の隊員2人が腰部打撲、右肩打撲のけがを負った。

 同署管理指導課によると、午前7時6分ごろ、西区塚本地内で火災が発生したと119番があり、7時10分ごろ、消防車が出動。消防車はサイレンを鳴らして赤色灯をつけて徐行しながら、赤信号の交差点に入り、青信号の乗用車と衝突したという。消防車を運転していた男性消防司令補(59)と隊長の男性消防司令(51)にけがはなかった。感知器の誤作動で、火災は発生していなかった。

 同署の村越正文署長は「深くおわびします。安全運行の徹底、再発防止に努めます」とコメントを出した。

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