全員合格「三冠王」 2年連続達成! 大村高家政科3年 家庭科検定3種目で1級

クラス全員で「三冠王」を達成した生徒たち=大村高

 長崎県大村市久原1丁目の県立大村高(原昌紀校長、829人)家政科3年の38人全員が、全国高等学校家庭科技術検定の和服、洋服、食物調理の3種目全てで1級に合格し「三冠王」を達成した。クラス全員での達成は2年連続。
 同検定は全国高等学校家庭科教育振興会が実施し、1960年に創設された。1~4級があり、筆記と実技で審査。4級から順次昇級し、3種目での1級合格者が「三冠王」として表彰される。同校では昨年、当時の3年生が10年ぶりにクラス全員で三冠王を達成していた。
 生徒38人は1年時から検定に挑み、合格を積み重ねていった。1級の実技は洋服はジャケット、和服は浴衣を4時間で製作し、食物調理は90分でフルコースを調理する内容。検定は年2回実施され、1回目で不合格だった生徒も放課後に練習を重ねるなどして、見事全員合格を達成した。
 高校の家庭科教諭になることが目標という藤原優里子さん(18)は「去年の先輩が全員合格だったので、プレッシャーはあったけどクラス全員で協力し合って達成できた。何事にも全力で、一つになって楽しめるクラスだった」と喜びを語った。


© 株式会社長崎新聞社