福井グルメと言えば「そば」 関東の認知度わずか8.8%…北陸新幹線沿線11府県が持つ福井のイメージとは

 福井のそばのブランディングに向け、福井県は北陸新幹線沿線住民らを対象に意識調査を実施した。福井の観光における「食」のイメージを聞いたところ、「そば」と答えた人の割合は県内在住者で7割を超えた一方、全体でみると12.4%にとどまった。県内外でそばの認知度に大きな差があり、県の担当者は「県外の人は福井というと魚介や米のイメージが強い。他と比べて差別化できる福井のそばを、県外に強くPRしていきたい」としている。

 県が観光客誘致やそばの需要喚起のため、本年度から3年間かけて取り組む「ふくいそば」のブランディング事業の一環。調査は2022年9月、県内や首都圏、北陸新幹線の沿線地域、関西の計11都府県に住む男女約2200人に対し行った。

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 福井の食のイメージで最も多かったのは「魚介」で全体の42.6%。「米」が16.9%と続き、「そば」は3番目。県内在住者は76.9%が「そば」と答え割合が最も高かった一方、関東では8.8%、北関東8.9%などとなり、「福井の食=そば」と思っている人は少なかった。

 また、「越前おろしそば」の名称は約半数が「知らない」とした。

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 意識調査の結果は、このほど開かれたそばのブランディング化に向けたワークショップで紹介された。県は、福井のそばの特長を分かりやすく伝えるキャッチコピーやロゴマークを作成し、今年3月までに発表するとしている。

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