北日本を中心とした冬型の気圧配置が弱まり、日本海側の雪はおさまる所が多くなりそうだ。きょう3日(金)は、「節分」で暦の上では冬と春の境目だが、全国的に雲の多い一日となり、気温は東日本や北日本を中心に平年を下回って厳しい寒さが予想される。
また、南岸低気圧の北側の東海道沖に低気圧が発生する影響で、関東沿岸では夜には雨か雪の見込み。
■緩む冬型の気圧配置
きょうは冬型の気圧配置が緩んでくるため、北日本の日本海側の雪も日中は止む所が多く、晴れ間の覗く地域もありそうだ。北日本の強い風も次第におさまる見通し。一方、太平洋側は晴れる所が多いが、東日本は雲が広がりやすい見込み。
夜には東海沖の前線に低気圧が発生し、伊豆諸島付近を東進するため、関東は沿岸部を中心に天気が崩れる所がありそうだ。今の所、雨雲は海上を中心に予想されているが、千葉県では雨や雪が降りやすい見込み。
また、雨雲の広がり次第では、東京もにわか雨やにわか雪があるかもしれない。低気圧の動向や気温のわずかな違いで、予報が変わってくる可能性があるので、今後の気象情報に注意したい。
■週末は晴れの関東から西の太平洋側
3日夜から4日(土)にかけては、日本海で発生する低気圧が東北に近づく見込み。このため、4日は東北や北陸で、雪や雨の降る所が多くなりそうだ。関東から西の太平洋側は、週末は晴れる地域が多く、昼間は日差しが心地良いと思われる。
■来週 すっきりしない
週明けの6日(月)は、西から低気圧が近づくため、西日本で次第に雨の降り出す所が多い見込み。6日から7日(火)は低気圧が西日本から日本の東海上を通過し、暖気が入ってこの時季としては大雨になる可能性があるので注意が必要だ。
その後も、10日(金)に南岸低気圧が通過して大平洋側の地域で雨か雪になるなど、日本の南は前線に伴う雨雲の通り道となる可能性がある。本来は冬晴れが多い太平洋側でも、連日のように空模様を気にする必要が出てきそうだ。
(気象予報士・饒村曜)