長崎県内が就職先に選ばれるには? 大石知事と県立大生が意見交換

学生の意見をメモに取る大石知事(右)=県庁

 長崎県の大石賢吾知事は3日、県外に今春就職する県立大の4年生6人と意見交換。就職先として本県が選ばれる条件をともに考えた。
 知事がさまざまなテーマで県民と対話する「こんな長崎どがんです会」の7回目。知事は冒頭「県外でチャレンジしたい人はそこで切磋琢磨(せっさたくま)してほしい。ただ長崎で働きたいと思うには何が必要かアイデアを教えてほしい」と述べた。
 学生たちは県外就職を決めた理由について「もっと自分の世界を広げたかった」や「やりたいと思える仕事が県内になかった」などと説明。それぞれが身に付けた専門性を生かせる企業があれば、県内で就職する学生も増えるのではないかとの指摘もあった。
 いずれ本県に戻るかどうかについて「現時点では分からない」という意見が複数出たほか、「食べ物がおいしいので将来は帰ってきたい」や「人が温かいので家庭を持つタイミングなどで戻れれば」と希望する学生もいた。
 知事は「長崎に戻りたくなった時、就職口や不便さが理由で帰れないという事態は避けられるよう頑張りたい」と述べた。


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