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福井県鯖江市尾花町で400年以上続く厄払いの奇祭「殿上まいり」が2月5日、殿上山(標高670メートル)山頂近くの禅定神社で行われた。住民が厄年の男性らを勢いよく急斜面に放り投げ、無病息災を願った。
午前8時半ごろ、先発隊の住民がふもとを出発し、雪深い山道の途中にあるご神木のしめ縄を取り換えながら、約3時間かけて同神社に到着。合流した参加者ら約40人は参拝後、たき火を囲んでお神酒をくみ交わした。
昼食を終えると、突然「わっしょい」のかけ声とともに胴上げが始まり、厄男や区長ら13人が次々と宙を舞った。7メートルほど転がり落ちる人もいて、観衆からは大きな歓声が上がっていた。
厄年の息子の代わりに参加したという60代男性は「厄が全て吹っ飛んだようなすがすがしい気持ち。家族みんなで平穏な1年を過ごしたい」と話していた。