広島平和教育研究所は、爆心地近くの小学校をテーマにしたカレンダーを作りました。
「ヒロシマ平和カレンダー」は、広島県内の教職員たちでつくる平和教育研究所が1982年から制作しています。新年度のカレンダーは、「笑顔を奪った戦争」をテーマに、爆心地から1.1キロにある幟町小学校に焦点を当てました。
表紙には原爆投下から10年前に撮影された笑顔いっぱいの児童たちの姿が並んでいます。戦時中の小学校の様子です。食料不足の中で、勉強よりも校庭を畑にしてイモやカボチャを育てたり、ブタを飼育したりすることが優先されたといいます。
被爆から2日後の写真では、木造校舎が跡形もなく焼けたことが分かります。
広島平和教育研究所 阿部直文 事務局長
「子どもたちには平和カレンダーを基に、ただ平和を願うのではなくて、平和の世の中をつくるんだ、その担い手になるんだということを学び取ってほしいですね」
カレンダーは、2200部印刷されて、県内の小中学校に配られ、希望者には1部1000円で販売されます。