「長崎県ツーリズム・アワード」 ラッキー自動車がグランプリ

県ツーリズム・アワードの受賞者ら=県庁

 長崎県観光振興に貢献した団体・個人を表彰する本年度「県ツーリズム・アワード」最優秀のグランプリに、ラッキー自動車(長崎市)が選ばれた。コロナ禍で不特定多数に接する移動が避けられる中、近距離旅行「マイクロツーリズム」に対応したタクシーのパック商品を、初めて販売したことなどが評価された。
 同アワードは、観光振興の新しい取り組みや成功事例を掘り起こし、観光関係者のモチベーションを向上させることを目的に、県と県観光連盟が2019年に創設。本年度は昨年10月1日から約1カ月間で15件の応募があり、県や同連盟などが審査した。
 同社は、プロの観光ガイドドライバーの育成制度を設けたり、全乗務員が「県総おもてなし宣言」のワッペンを着用したりするなど、おもてなし向上に努めている。6日、県庁であった表彰式で、同社の松井浩二営業課長は「長崎の食材や観光をおもてなし精神でアピールし、県外の人に来てもらう一助になれば」と喜んだ。
 準グランプリには、対馬の自然に触れながら漁業や環境問題を学べる体験ツアー「海遊記」を実施している水産加工業「丸徳水産」(対馬市)、特別賞には、県内の屋外トイレを調査し、ホームページ「長崎・トイレ案内板」で発信している諫早市の社会福祉士、豊福和範さん(49)に決まった。
 同連盟会長賞は、イルカとのふれあいや無人島探索など、壱岐ならではの体験を提供するキッズキャンプを実施する「イキパークマネジメント」(壱岐市)が受賞した。

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