カージナルスが金銭トレードでミセビッチ獲得 救援左腕枠の競争へ

日本時間2月9日、カージナルスは金銭トレードでロイヤルズから救援左腕アンソニー・ミセビッチを獲得したことを発表した。昨季マリナーズとロイヤルズの2球団合計で32試合に出場したミセビッチだが、ロイヤルズがベテラン右腕ザック・グレインキーと再契約したことに伴い、日本時間2月4日にロイヤルズからDFAとなっていた。カージナルスはすでにロースターの40人枠が埋まっていたため、ミセビッチ獲得に伴い、昨季メジャーデビューしたばかりの救援右腕ジェームス・ネイルをDFAとしている。

現在28歳のミセビッチは2015年ドラフト18巡目指名でマリナーズに入団し、2017年8月のトレードでレイズへ移籍。同年12月に再びトレードされ、マリナーズに戻ってきた。短縮シーズンの2020年にメジャーデビューして21試合に登板し、2021年は自己最多の66試合に登板して5勝5敗、19ホールド、防御率4.61を記録。昨季は7月末にマリナーズからDFAとなって金銭トレードでロイヤルズへ移籍し、2球団合計で32試合に登板して1勝2敗、4ホールド、防御率4.34に終わった。

カージナルスは現在予想されているブルペン8枠のうち、左腕はヘネシス・カブレラ1人だけという状況。カブレラは2021年に71試合に登板したものの、昨季は不振でマイナー降格を経験するなど39試合の登板にとどまっており、決して絶対的な存在ではない。このリリーフ左腕の枠をカブレラ、ミセビッチ、ザック・トンプソン、コナー・トーマス、パッキー・ノートン、ジョジョ・ロメロらが争うことになる。

カージナルスからDFAとなったネイルは30歳の救援右腕。2015年ドラフト20巡目指名でアスレチックスに入団し、先発投手として育成されていたものの、思うような結果を残すことができず、アスレチックス傘下AAA級でプレーしていた2021年にリリーフに転向した。同年オフにFAとなり、カージナルスとマイナー契約。昨季は念願のメジャーデビューを果たし、7試合に登板して防御率5.00だった。

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