【第3四半期決算】有沢製作所(新潟県上越市)、産業用構造材料とディスプレイ材料の売上が増加

有沢製作所

株式会社有沢製作所(新潟県上越市)は9日、2023年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。

売上高は335億4,300万円(対前年同期比2.7%増)、営業利益は21億3,700万円(同23.8%減)、経常利益は27億500万円(同14.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は26億6,100万円(同10.4%減)で増収減益だった。

電子材料の売上高は減少したものの、産業用構造材料及びディスプレイ材料の売上が増加したことから、増収となった。

一方、営業利益はエネルギー費や原材料価格の高騰を受けて、21億3,700万円に留まった。経常利益は為替差益の計上などにより27億500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は投資有価証券売却益の計上などにより26億6,100万円となった。

各セグメント別の業績は次の通り。

電子材料

フレキシブルプリント配線板材料及びプリント基板用ガラスクロスの販売が減少したことなどにより、売上高は215億5,000万円(同5.6%減)、セグメント利益は売上高の減少に加え、エネルギー費や原材料価格の高騰の影響を受けて12億6,700万円(同46.6%減)となった。

産業用構造材料

水処理用FRP製圧力容器の販売が増加したことなどにより、売上高は66億700万円(同26.8%増)、セグメント利益は10億3,100万円(同56.4%増)となった。

電気絶縁材料

インフラ関連向けの販売が減少したことなどにより、売上高は19億3,500万円(同0.7%減)、セグメント利益は1億2,300万円(同48.8%減)となった。

ディスプレイ材料

3D関連材料及びカラーリンク・ジャパン株式会社での偏光利用部材の販売が増加したことなどにより、売上高は32億1,400万円(同36.3%増)、セグメント利益は7億6,600万円(同21.7%増)となった。

その他

売上高は2億3,500万円(同25.1%減)となった。

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