宮崎地裁も処分取り消し 生活保護費引き下げ訴訟

判決を受け、宮崎地裁前で「勝訴」などと書かれた紙を掲げる原告団の弁護士=10日午後、宮崎市

 2015年までの3年間に物価下落を理由に生活保護費を引き下げたのは生存権を保障した憲法に違反するなどとして、宮崎市の受給者らが市に対して減額処分の取り消しを求めた訴訟の判決で、宮崎地裁(小島清二裁判長)は10日、生活保護法に違反しているとして処分を取り消した。厚生労働相による引き下げの判断の過程に過誤や欠落があり、裁量権の逸脱だと認定した。違憲かどうかの判断は示さなかった。

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