1日で30万人来た? ラームは狂喜乱舞の“スタジアム”に「カオスを感じた」

観客席から投げ込まれるモノの量もスゴかった?(Steph Chambers/Getty Images)

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 3日目(11日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

期間中にのべ数十万人が集まるモンスタートーナメントは、大会3日目の土曜日に最も多いギャラリーが会場に足を運ぶとされている。例年、最終日の日曜日は世界最大級のスポーツイベントであるNFL「スーパーボウル」と日程が重なるためだ。

第2ラウンドが日没サスペンデッドとなって順延されたこの日、オープンを待つ人々は空が暗いうちから会場の外で騒々しかった。ゲートが開くと同時に16番(パー3)の“スタジアム”へ猛ダッシュ。14番から再開した松山英樹やロリー・マキロイ(北アイルランド)の組が16番を迎える頃には、“早い者勝ち”のエリアとなるグリーン後方のスタンドはすでに埋め尽くされていた。

現在、観客動員数は非公表。ただ、ティレル・ハットン(イングランド)は「どこもかしこも大混雑。30万人近くいたんじゃないか」と肌で感じた桁違いの熱気を語る。

ボルテージが最高潮に達したのは、最終組の16番でのプレーだ。アダム・ハドウィン(カナダ)がカップに吸い寄せられるようなベタピンのショットを見せると、今度はジョン・ラーム(スペイン)が大きく右に曲がる12mを流し込んでガッツポーズ。首位のスコッティ・シェフラーを追いかける2人のスーパープレーに大歓声がとどろいた。

アリゾナ州立大出身のラームは最終日2打差から逆転を狙う(撮影/田辺安啓(JJ))

ラームは「カオスを感じた。(ハドウィンのショットで興奮した)観客が何かを投げ込む時間を与えない方がいいと思ったんだ。運よく入ってくれて、その瞬間を楽しむことができた」。特別な一週間のハイライトを興奮気味に振り返った。(アリゾナ州スコッツデール/亀山泰宏)

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