新井監督 初ノック 広島カープ・日南キャンプ DJ大瀬良&森下 舌好調!

13日、広島カープの宮崎・日南キャンプは雨という1日になりました。午後から紅白戦が予定されていたんですが、残念ながらあす14日へ順延となりました。RCC野球解説者の 天谷宗一郎 さんも雰囲気がいいといわれていたこの週末、非常に内容の濃い練習が行われました。

まずは11日(土)、注目のピッチャー、初のフリー打撃登板がありました。大瀬良大地 投手なんですが、非常に内容の濃いピッチングを見せました。

31球を投げてMAXがこの時期になんと148キロ。首脳陣も高い評価なんですが、安打性も2本あるかどうかという、非常にクオリティの高い初のフリー打撃登板でした。

その後、大瀬良投手は、この日は今キャンプ最多の6000人のファンが詰めかけたということもあって、サイン会に参加しました。

そして、新井貴浩 監督や 秋山翔吾 選手も加わりました。新井監督は、なんと41分間もサインをしました。最後には、こんなシーンもありました。

転びそうになる 新井貴浩 監督
「危ない。今、こけていたら、この人ら(取材陣)はもうね、すごい喜んでいた。セーフ!」

本当にいろんなところでファンを沸かせてくれています。そんな新井監督なんですが、実は12日、待ちに待った瞬間がありました。

バットを持って、いつやるかとマスコミが注目していたのが、ノック。

サードの 上本崇司 選手、レフトの 堂林翔太 選手に対して初めてのノックを行いました。1本1本、注目されたわけなんですけど、ここでもやっぱりファンのことを意識していて、こんな光景がありました。

(新井監督の空振りに「新井さん、しっかり」の声が飛ぶ)

たぶん、わざとだと思うんですけれども、いろんなところで沸かせてくれます。

実は、新井監督、13日もノックを行いまして、サードの デビッドソン 選手とレフト・ 秋山翔吾 選手に対してもノックをやって、先ほど、マスコミの前で「いや、1日でこんなにノックってうまくなるんだな」と自画自賛していました。また、あす以降もノックするかどうか、注目です。

そして注目というと、12日に行われたのが、初の紅白戦でした。天谷宗一郎 さんもしっかりチェックしていましたし、試合前からファンを意識したユニークな演出もありました。

広島カープ 大瀬良大地 投手(球場アナウンス)
「3番ライト、鯉のプリンス、堂林」

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「現在、左の主力が多いといわれている中で貴重な右の長距離砲の堂林選手がですね、しっかりと存在感を出してくれました。1打席目でナイスバッティングして、2打席目も追い込まれながらコンパクトに逆方向なんですよね」

「『鯉のプリンス』といわれていましたけれども、ことしは『鯉のキング』に駆け上ってほしいと思います」

広島カープ 森下暢仁 投手(球場アナウンス)
「4番レフト、ルイ・ヴィトン先輩、西川さん」

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「ヴィトンが好きなのもあると思うんですけど、見てください。滑らかな、上質なバットスイングにも長けていると思うんですよね。ことし、この紅白戦4番にも入っていますが、チームを引っ張るバッティングを期待したいです」

広島カープ 大瀬良大地 投手(球場アナウンス)
「1番、センター、ウナギイヌ 秋山。背番号9。すいません」

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「先輩をいじるというところで雰囲気のよさがわかるんですけれども、秋山選手、このキャンプでポイントを前にするという課題を持っている中でしっかりと1発でホームランを打つ。さすがだなと思いますし、この時期に3打席立つことも異例なんですよね」

広島カープ 秋山翔吾 選手
「もちろん、いい1本だったと思うし、ああいう1打からいろんな若い子たちから話を聞かれたり。『どういう狙いでしたか?』というのが広がるには、やっぱり信頼してもらうためには、ああいうのもたまにはあっていいと思うんですけど、実戦の1発目で出なくてもよかったかなと思いましたけど」

1軍キャンプメンバー最年長34歳の秋山選手ですが、第1号と非常に元気な姿を見せてくれています。

13日は、紅白戦は中止になったのですが、注目されたのがブルペン。午前中に入ったのは、2人の選手です。

森下暢仁 投手です。このキャンプでまだキャッチャーを座らせてピッチングというのはないのですが、13日もキャッチャーを立たせた状態でおよそ30球のピッチングでした。

ただ、受けたブルペンキャッチャーに聞くと、「状態は間違いなく上がってきているし、いいボールは130キロ台後半ぐらいのスピード感もあった」という話をしていました。

そして、もう1人、注目されたのが、ドラフト5位ルーキー・河野佳 投手でした。9日にライナーを足に受けてしまって、ルーキーの中では別メニュー調整なんですが、もう本人、「足に問題ありません」ということで、71球を変化球を交えて投げました。

そして、あこがれの存在という 黒田博樹 球団アドバイザーに左バッターへの攻め方とかカットボールの使い方など、けっこう実戦的な内容を教わったということで、非常に内容の濃いブルペンだったということです。

広島カープ 河野佳 投手
「(黒田さんは)あこがれの選手でもあったので、そういう人が実際、教えてくださって、本当にありがたいですし、これからの財産にもなると思うので、しっかりがんばっていこうと思います」

非常にいい経験になったという河野投手、ずっと練習を見ていて、ある野球の道具に目が行きました。それが、試合で使うグローブなんですが、見せてもらうと、こんなデザインをしていました。

マツダスタジアムそばで育ったという河野投手。広島愛がすごいんですね。グローブをよく見ると、もみじのデザイン。本人に聞くと、「広島愛をここに刻みました」ということを話していました。けがの回復の状態もいいということですから、
河野投手、いいピッチングをしながら沖縄でもアピールをしてほしいと思います。

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