紅白戦に日本代表・栗林 31歳・堂林 ヒット&タイムリー 広島カープ・日南キャンプ 開幕投手候補そろい踏み

14日、広島カープの宮崎・日南キャンプは、雨で1日延期となった紅白戦が行われました。16日からの沖縄帯同メンバーを決めるサバイバル戦でしたが、目立ったのは実績のある2人でした。石橋真 アナウンサーの報告です。

石橋真 アナウンサー
実戦形式で盛り上がった日南キャンプにはおよそ2000人のお客さんが駆けつけました。12日は雨でしたが、13日は南国の日差しが戻ってきた天福球場でした。午後の紅白戦には注目のピッチャーがマウンドに上がりました。

WBC日本代表メンバーの1人・栗林良吏 投手が登場します。WBCで実際に使われる公式球を使っての登板となりました。まずは最初のバッター・矢野雅哉 に対する投球。1ボール・1ストライクからの3球目、レフトフライで1つめのアウトをとります。

さらに同じ左バッター・木下元秀 には最後、落ちるボールで空振りの三振。

そして同じく左バッター・羽月隆太郎 に対してはセカンドゴロに斬ってとりました。打者3人に完璧な投球内容を見せた栗林でした。

広島カープ 栗林良吏 投手
「自分の中でベストボールまではいかないですけど、でも低めを狙って、低めに行けたというのはいいことですし、左バッターしか、きょうは勝負できなかったので、その辺はどうかわかんないですけど、ああやって低めのボール球のフォークを
振ってもらえるっていうところは収穫だと思うので、どんどん、あそこのコースに投げ込んでいけたらいいのかなと思います」

「(WBC公式球は)もう何も違和感もないですし、あとはもう自分の実力でどこまで勝負できるかというところだと思うので、この実力を100%出せるようにこれからの練習を積み上げていければいいかなと思います」

バッターでは、堂林翔太。12日の紅白戦でも2本の2ベースヒットを放ちましたが、13日の第1打席でまずはライト前にクリーンヒット。

そして2打席目、チャンスの場面でした。レフト前へのタイムリーヒット。このキャンプでは仕上がりが早いようです。2打数 2安打 1打点と好調をキープ。

広島カープ 堂林翔太 選手
「ヒットしかなかったので(ランナーをホームに)返せてよかったです。自分のスイングができた結果かなと思います。やっぱり追い込まれてからの打撃っていうのが、ぼくにとっての大きな課題なので、いい内容のヒットが打てたと思います。まだまだアピールしないといけない立場なので、負けずにがんばりたいと思います」

バッターで目立っていたもう1人は、小園海斗 でした。バッティングの方では、追い込まれながらも逆方向へヒットを放ちます。

そして、この後の守備、見事でした。三遊間の当たりを横っ飛び。すばやい送球で
アウトに。打撃に、そして守備にと目立っています。

栗林投手は、WBCのボールを実際に使っての登板でした。全ての球種を使ったそうです。「何ら違和感はありませんでした」と話していました。

その栗林投手、紅白戦の登板後、すぐに坂道ダッシュを何本も何本も繰り返していたんです。

このキャンプを迎えるにあたって、やはり、あせりや不安も少なからずあったそうなんです。ただ、「このキャンプはもうあっという間でした」という話をしていました。そして、日本代表の合宿に向けまして、「あとはやるしかない。日本代表の足を引っ張らないようにチームにとにかく貢献していきたい」と話していました。今度は侍ジャパンの栗林をどんどんと応援していきたいです。

13日午前中はブルペンで主力投手の2人・大瀬良大地 と 九里亜蓮 が投球練習を行いました。

黒田博樹 球団アドバイザーが見つめる中、まずは大瀬良。球数はトータル75球でした。1球1球、ていねいに自らのチェックポイントを確認しながらの投球でした。

そして、九里。こちらは57球でした。かなり実戦を想定するような投球でした。ボールカウントを設定したり、バッターボックスに打者を立たせての57球となりました。

大瀬良・九里ともに自らのペース、自らの仕上がりでしっかりと前進しているようでした。

日南キャンプは、あす15日で打ち上げということになります。そして、13日の練習後に 新井貴浩 監督から1・2軍の入れ替えが数人あるという話がありました。ファーム2軍からは會澤翼、韮澤雄也、アドゥワの3選手が沖縄キャンプに合流という話が出ています。

石橋真 アナウンサー
― 九里投手はフォームの改造も行っているようですが、順調?
「本人は、まだこの時期だけに手応えうんぬんというところまで話は出てこないんですけども、ただ1歩ずつ前進。自らのチェックポイントを確認しながらというところがありますので、ベテランピッチャー、開幕までにはという期待もあるかもしれません」

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