5月13、14両日に先進7カ国(G7)保健相会合の会場となる長崎市尾上町の出島メッセ長崎で14日、化学テロ対処訓練があり、警察や消防など関係機関の約80人が参加した。
不特定多数が集まる公共施設など「ソフトターゲット」を狙うテロに備え、連携強化と対処能力向上を図る狙い。施設内イベントの受け付けで不審者が化学剤とみられる液体を散布し、スタッフらが被害に遭うと想定した。
施設職員が実際に110番し状況を報告、来場者を避難誘導した。化学防護服を着用した市消防局の救助隊が負傷者を搬送。治療の優先順位や種類を判断する「トリアージ」も実施した。県警機動隊NBC(核・生物・化学)テロ対策部隊は化学物質の検知やサンプル採取、除染などに当たった。交通事業者ら連携機関の約30人が視察した。
同局の狩野徳智次長は「日ごろの訓練を生かし迅速に活動できた」と総括。県警の池園直隆警備部長は取材に「関係機関と連携し、安全かつスムーズに会合が行われるよう努めたい」と語った。
長崎で化学テロ対処訓練 G7保健相会合に向け 県警など関係機関80人参加
- Published
- 2023/02/15 10:50 (JST)
- Updated
- 2023/02/17 12:52 (JST)
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