“遺体なき強盗致死事件”7人送検 「あばら全部折ってくからな」音声などの証拠を積み上げ

広島県海田町で去年、70代の男性が監禁された事件で、強盗致死の疑いで逮捕された7人全員が、きょうまでに検察に身柄を送られました。

送検されたのは、住所不定・古物商 今泉俊太 容疑者(32)、住所不定・無職 伊藤圭亮 容疑者(28)、女5人の、合わせて男女7人です。

警察によりますと7人は共謀して、去年6月、自動車内や海田町の事務所で監禁した際の暴行などで抵抗できない状態だった 竹内義博 さん(当時71)に、「1000万返せや」などと脅迫し、11万円を奪い取って、一連の暴行で竹内さんを死なせた疑いがもたれています。

7人はいずれも否認や黙秘をしています。

竹内さんの遺体は未発見で、警察は「遺体なき強盗致死事件」であるという認識を示しています。

警察が押収した音声データでは、今泉容疑者が竹内さんに対し「あばら全部折ってくからな」などと脅迫し、殴るなどの暴行を加えるような様子が記録されていて、警察はこうした状況証拠などを積み上げ、竹内さんが暴行を受け、死亡したと判断しています。

警察は、今泉容疑者が、SNSなどで違法な「債権回収」の依頼を募集する「釈迦憎」と名乗るグループの一員だとみています。

そして、竹内さんとの間で金銭トラブルとなった女5人が、今泉容疑者ら男2人に依頼して、事件につながったとみて調べています。

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