おととし3月、広島市の山中で男性を複数回殴ったうえ、その後、男性から現金を脅し取ったとして、暴力団組員の男（53）など2人が逮捕された事件で、共謀したとして、新たに別の暴力団組員の男（56）1人が逮捕されました。
傷害と脅迫の疑いで逮捕されたのは、広島県廿日市市に住む指定暴力団共政会 沖本組の組員の男（56）です。
警察によりますと、男は、指定暴力団共政会 荒瀬組の組員の男（53）など3人と共謀し、おととし3月、広島市佐伯区の山中で男性（48）に対して、自分たちに渡す現金を着服したと因縁をつけて顔面を複数回殴るなどし、男性に加療およそ7日間のけがをさせたうえ、「お前、あわん金は、とりあえず全部みがけよ。こらえんど」などと脅迫して現金を要求し、その後、男性から現金20万円を脅し取った疑いがもたれています。
調べに対し男は、「昔のことで、覚えていない」と供述しているということです。
事件は男性が被害を警察に届け出たことで発覚していて、警察は、暴力団の資金源を巡るトラブルがあったとみて、いきさつを調べています。
