福井空港に小型機格納スペース備えた新ビル建設を 利用者らでつくる協議会が福井県知事に提言

福井空港の将来像に関して杉本達治知事(手前)に提言する福井県小型機活性化推進協議会のメンバー=2月14日、福井県庁

 福井空港(福井県坂井市)の利用者らでつくる福井県小型機活性化推進協議会は2月14日、同空港の機能強化策に関する提言書を杉本達治知事に提出した。駐機場の増設や、小型機の格納スペースなどを備えた新空港ビルの建設を求めている。

 提言書では、越前がにのシーズンなどには自家用機を使って福井空港を訪れる観光客も多いとして、さらなる利便性向上が必要と指摘。新空港ビルを建設し、パイロット養成の非営利活動スペースやカフェなどの商業施設誘致を図るよう要望している。

 県庁を訪れた藤井健夫会長や後藤秀和副会長らは、新空港ビルの完成イメージ図を見せながら「交流人口、関係人口増加の拠点にもなり得る。ぜひインフラ整備を」と訴えた。杉本知事は「使い勝手の良い空港にしていくことが大事。検討していきたい」と述べた。

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 福井空港ビルは1965年に完成し老朽化が進んでいる。県がまとめた福井空港の将来像案では、23~24年度にかけて新ビルの具体的な構想案をまとめ、25年度から5年程度かけて整備するとしている。

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