アストンマーティンF1の2023年型『AMR23』がコースデビュー。アロンソ「ニューマシンでの初走行はスムーズで楽しかった」

 アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームは、2月15日にイギリス・シルバーストンで、2023年型マシン『AMR23』のシェイクダウンを行った。フィルミングデーとして、レースドライバーのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールがニューマシンで初めて走行した。

 13日にシルバーストンの新社屋でニューマシンの発表会を開催したアストンマーティンは、その2日後、マシンをコースデビューさせた。この日はメルセデスF1チームもシルバーストンで2023年型マシンのシェイクダウンを行っている。

 路面が濡れたコンディションのなか、まずストロールがエクストリームウエットタイヤを装着したAMR23に乗り、その後、ドライタイヤに交換して、合計17周走行した。午後にはドライコンディションでアロンソがAMR23での初走行を行い、16周を走った。チームによると、走行プランを順調に進めたということだ。

アストンマーティンF1の2023年型マシン『AMR23』での初走行を行うランス・ストロール

「良い一日だった。AMR23の初走行を楽しんだよ」とアロンソは語った。
「F1マシンに久しぶりに乗り、そのスピードを感じることができてうれしかった。今日はフィルミングデーとしてたくさんのことをこなし、プランをスムーズに進めることができた」

「次の走行は来週の(バーレーン)テストだ。そこで走れば、マシンについてより深く知り、冬の後、ライバルたちがどういう状態かを理解することができる。バーレーンでは、ドライバーひとりあたり1日半の走行ですべてに慣れなければならない。マシンに乗れる時間を最大限に活用する必要がある」

 ストロールは「AMR23をコースデビューさせたのは特別な瞬間だった」とコメントしている。

「マシンの感触は良かったよ。すべてが予想どおりに機能し、スムーズに走行できた。バーレーンテストに向けて準備するにあたって、これは一番大事なことだ」

「シーズンスタート時には学習すべきことがたくさんある。今朝は強力なスタートを切り、走行をとても楽しむことができた。長い冬休みの後に新しいF1マシンに乗り込むことほど素晴らしいことはないよ」

 パフォーマンスディレクターのトム・マカローは、一日を振り返り、次のように語った。

「フィルミングデーがうまくいき、喜んでいる。プレシーズンにここまでたどり着くまで、多大な努力が注がれてきた。大きな期待のもと、ランスとフェルナンドにより、AMR23がコースデビューを果たすのを見られて素晴らしい気分だ」

「今朝は気温が非常に低く、路面が濡れていた。それでも天候において全体的に見ると良い一日になったと言えるだろう。このマシンは昨年型とは95パーセントが異なっている。だからこそ、すべてがスムーズに行ったのを確認できてよかった」

「チームにはポジティブなエネルギーがあふれており、全員で同じ方向に突き進んでいる。じきに実際の競争が始まるし、来週のバーレーンテストが近づいている」

 バーレーンテストは、23日から25日の3日間行われる。

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