パドレスがハメルズとマイナー契約合意 通算163勝のベテラン左腕

日本時間2月17日、パドレスが通算163勝のベテラン左腕コール・ハメルズとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。FanSidedのロバート・マレー記者が第一報を伝え、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者も関係者から得た情報として報じている。ハメルズがメジャーの舞台で登板したのは、ブレーブス時代の2020年9月に1試合だけ先発して4回途中3安打3失点で降板したのが最後。過去2年は故障によりマイナーも含めて1試合も登板しておらず、新天地で復活を目指す。

現在39歳のハメルズはメジャー15年間で通算423試合(うち422先発)に登板して163勝122敗、防御率3.43、2560奪三振を記録。フィリーズ時代には6年連続2ケタ勝利をマークするなど、先発ローテーションの中心的存在として活躍し、サイ・ヤング賞投票では5位が1度、6位が2度、8位が1度ある。2008年にはリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズで連続MVPに選ばれ、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。

2015年途中にフィリーズからレンジャーズへ移籍したが、この年から3年連続2ケタ勝利をマーク。キャリア通算でオールスター・ゲームに4度選出されているが、15勝5敗、防御率3.32、200奪三振の好成績を残した2016年の選出が最後となっている。2018年途中に今度はレンジャーズからカブスへ移籍し、この年は2球団合計で9勝どまり。2019年はカブスで7勝、2020年はブレーブスで0勝に終わり、2021年はドジャースとマイナー契約を結んだが、故障で登板がなく、昨季は無所属のまま1年を過ごした。

パドレスのA・J・プレラーGMは今季も一時的に6人ローテーションを採用する可能性を示唆しており、ハメルズとのマイナー契約は先発投手の層に厚みを加える狙いがあるとみられる。過去2年間は登板がなく、すでに39歳ということを考えると、過度な期待は禁物だが、かつてのオールスター左腕は新天地パドレスで復活を遂げることができるだろうか。

© MLB Advanced Media, LP.