【漫画】病魔におかされた親友が少年に託した最後のお願い「控えめに言って最高」感動の声が続々

少年で科学者のドクターは、身体が錆びつく病魔におかされた親友でロボットのワードンのために、新しい身体を作ろうと時間を忘れ、開発に明け暮れる。しかし、ワードンは、身体ではなく、驚くようなお願いを少年に託す。その願いとは?

『ドクターとロボットの花』01

植物が育たない架空の星を舞台に展開される、少年とロボットの絆を描いた作品『ドクターとロボットの花』は、2022年10月にTwitterで配信されると瞬く間に多くのユーザーに読まれ、「目があふれるものが止まりません」「控えめに言って最高」など、数多くの賞賛の声を集めた。

『ドクターとロボットの花』03

そこで今回は、作者であるポポさん(@ikkaku_mute)さんに、この作品が描いたきっかけから込められた思い、そして今後の展望についても話を聞いた。

大切な一緒にいけなければ満たされない思い

コルクラボマンガ専科の卒業課題として制作された本作。創作のきっかけは、「ドクターが地球とは違う星でポツンと立っている姿を思いつき、そこからお話を描いていきましたと話す。

『ドクターとロボットの花』14

人間同士以上に、少年とロボットのやりとりに友情や熱い絆を感じ取れる本作に、ポポさんはどのような思いを込め、作品を仕上げたのだろうか。「身近な人や大切な人の死についてよく考えます。大切な人を亡くし、その人と一緒でなければ何かが足りないような感覚を持ちながらずっと生き続けてきたワードンの想いと、それを受け入れるしかない周囲の人間(ドクター)の心情を描きたいと思って描いていました」と創作の思いを語ってくれた。

『ドクターとロボットの花』19

ひとつ一つのシーンに胸を打たれるセリフや描写が登場するが、その中でも、ポポさんは次のシーンが読みどころだと教えてくれた。「ドクターが、本心からは納得していなかったとしてもワードンの想いを受け入れるシーンです。ワードンの気持ちを理解することは難しかったと思いますが、相手を思いやって、死という現実と、大切なワードンの選択を受け入れるしかなかったドクターの心情をクライマックスにしたいと思って描いていました」

『ドクターとロボットの花』37

個性際立つ本作のほか、SFをテーマにした作品を次々と発表するポポさんは、今後の展望について「長編漫画に挑戦してみたいです。今年はSNSでの自主連載をたくさんして、電子書籍などにまとめることが目標です。単行本などの商業漫画も夢ではありますが、自分には難しいかなと思っています。でもチャンスがあれば挑戦したいです」と話してくれた。SNS漫画の新たな時代を切り拓く、SF漫画の旗手として今後どのような活躍を見せるのか。期待したい。

<ポポさんInformation>
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(よろず~ニュース特約・橋本未来)

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