新井カープ、沖縄へ ブルペン投球・森下は 左の新戦力・戸根は 佐々岡真司さんの眼

宮崎・日南市で一次キャンプを行った広島カープの主力メンバーは、17日から沖縄市に場所を移し、2次キャンプに入りました。RCC野球解説者の 佐々岡真司 さんと初日の模様をお伝えします。

午前中から気温19℃を超えた快晴の沖縄市。新井貴浩 監督をはじめ選手41人がグラウンドにそろいました。

沖縄市長をはじめ地元から熱烈な歓迎を受けると、新井監督もキャンプの充実を誓います。

広島カープ 新井貴浩 監督
「わたしの大好きな沖縄の言葉に『なんくるないさー』があります。一般的には『なんとかなるさ』という楽観的な意味合いにとらえられていますが、本当の意味は、『どんなときも正しい道を努力を重ねていけば、必ず報われる』、そういう言葉とお聞きしています」

このあと、グラウンドで全選手が一斉に始動。“なんくるないさー” 精神で28日までのキャンプが始まりました。

坂上俊次 アナウンサー
「新井監督もきのう、宿舎でもう1回、自分の中で『なんくるないさー』について考えてみたらしいんですけれども。正直、わたしは本当の意味を知らなかったんですけど、佐々岡真司 さん、『なんくるないさー』はいかがでした?

RCC野球解説者 佐々岡真司 さん
「知りませんでした。さすがですね。そういうところはやっぱり新井監督らしいというか、ちゃんと調べて、そういう言葉にするっていうのは、ぼくにはできなかったことです」

坂上俊次 アナウンサー
「いやいや。ここから行きます、ピッチャーの大分析です」

ブルペン投球 森下暢仁

RCC野球解説者 佐々岡真司 さん
― 17日、ブルペンでキャッチャーに6球座らせた 森下暢仁 投手。かなり右足にじっくりのせている印象ですが?
「ずっと森下の投球はこうなるんですけど、やっぱり右股関節をしっかりのせて、下半身でしっかり始動していくと。彼が悪いときっていうのは、横から現地で見ていても上体が先におりるというか、上体が先に出てしまうと、球離れ、そしてシュート回転が多くなるので、それを意識した中でのきょうのブルペンだったと思います。本当に力も入ってきて、順調にきているなと思います」

― そのフォームのポイントから見ると、きょうの森下投手は本来の形には、下半身の使い方は近かったんでしょうか?

「そうですね。当然、試合になれば、静止しているとか、2段モーションとかいろんなことを言われるんですけど、今はキャンプでしっかりと自分のフォームで投げていると思いますし、本当にしっかりと右股関節にのせた中での『ヒップ・ファースト』ってよく言いますけど、下半身から出ていくフォームをしっかりやっていると思います』

広島カープ 森下暢仁 投手
「順調にきているなという感じです。手術するときから今シーズンの開幕に合わせて準備しようという話をしていたので、そこの準備をしっかりして、チームに迷惑をかけないようにやっていきたい」

左の新戦力 戸根千明

RCC野球解説者 佐々岡真司 さん
― もう1人、佐々岡さんが熱視線を送っていた、リリーフでも期待される戸根千明 投手。独特の投げ方で、本人は体を縦ではなくて、横にいう話だったんですが、このあたりの強みは?
「やっぱり左バッターに対しても『怖さを感じる』と思いますし、昨年、うちの左バッターにもよく当てられたんですけど、武器になると思います。やっぱり左へのインコース、ツーシーム、チェンジアップ、しっかり投げ切れるので大きな戦力になりますし」

「右バッターに対しても外へ逃げるチェンジアップと、また角度…。3塁側のプレートを踏んでいるので、そこからの右へのインコースというのもすごく入り込んでくるので、右・左関係なく、リリーフとして戦力になると思います」

デビッドソン ランチ特打

RCC野球解説者 佐々岡真司 さん
― もう1人、野手。新外国人デビッドソン 選手を佐々岡さんは日南キャンプからずっとご覧になっていますけれども打撃面はどんな印象?
「新井監督にもきょう、話を聞いたんですけど、『打率2割2~3分でもいい。長打を期待しているよ』という話はしているみたいですね。第2クールのランチ特打ではありますけど、1発目、バックスクリーンに放り込んだ。そういう長打力が魅力なんですけど、足を上げて打つというところが…」

今から実戦に入って、やっぱり日本のピッチャーというのはいろんな投球というか、クイック投げたりとか、特に中日の柳投手なんかはワンクッションとか、いろんなことでタイミングをずらしてきますので、そこの対応というのは、新井監督もデビットソン選手にはそんな話をしていると。『日本はこういう投球でやってくるよ』と。ここから実戦になって、どう対応できるかなと思います」

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