【DeNA】山崎、絶対的守護神へ 実戦さながらの配球に自信 今キャンプ初の打撃投手

フリー打撃に登板した山崎=アトムホームスタジアム宜野湾

 宜野湾のマウンドで、ハマスタの光景を思い描いた。

 横浜DeNAの山崎が今キャンプで初めて打撃投手に登板。戸柱と森に25球を投げて安打性の打球は3本に抑え、六つの空振りを奪った。「打者の反応を見て、やってきたことが間違ってなかったと感じた。非常にいい練習になった」。表情に自信がみなぎった。

 初球である。打ち気満々の森に投じた初球は、ツーシーム。バットは空を切った。「真っすぐのタイミングで計っているのが見えたので外した。実戦で求められるのはそういうピッチング。打たれていいマウンドなんてない」と山崎。既にシーズンさながらの配球だった。

 「絶対的守護神を目指して一歩目を大事にするため」との思いも込めた1球。見届けた三浦監督は「(クローザーを)やってくれないと困るし、その予定でいる」。厚い信頼で今季も守護神を託す思いを明かした。

 新型コロナウイルス対策で制限されてきた応援ルールが緩和され、登場曲にファンが跳びはねる「ヤスアキジャンプ」が4年ぶりに復活する。

 「僕の武器でもある『ヤスアキジャンプ』が帰ってくるのがうれしいし、今まで以上に力が出ると思うと楽しみ。一緒に横浜スタジアムのいい雰囲気をつくっていきたい」と山崎。本人もファンも待ちわびた光景がいよいよ戻ってくる。

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