栃木県警音楽隊は18日、県総合文化センターで第49回定期演奏会を開いた。3年ぶりに観客を入れて開催し、力強い演奏で来場者約900人を魅了した。
同隊やOBら約40人が、昨秋の「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」で選手団の入退場時に演奏した曲や昭和歌謡など11曲を披露した。県警のカラーガード隊もフラッグの華やかな演技で盛り上げた。
県警の演奏会だけにプログラム中盤では防犯講話も開かれ、特殊詐欺被害防止のため「不審な電話があったら警察や家族に相談して」などと呼びかけた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、過去2回は無観客開催で動画投稿サイトでのライブ配信のみだった。音楽隊の田村勝美(たむらかつみ)楽長は「来場者が喜んでいる生の反応が感じられてよかった」と達成感に浸った。
母親と来場した真岡市中村中1年石川千晶(いしかわちあき)さん(13)は「楽しみにしていた。演奏の迫力がすごかった」と目を輝かせていた。