山で行方不明、捜索打ち切りの瀬戸際…古い付き合いから生まれた救出劇 福井県の男性に感謝状

感謝状を受け取る藤倉暢人さん=2月20日、福井県警敦賀署

 福井県敦賀市内の山中で行方不明になっていた男性を救助したとして、県警敦賀署は2月20日、市内在住の会社員、藤倉暢人さん(34)に感謝状を贈った。

 藤倉さんは12日夜、知人の70代男性がシイタケの原木伐採のため山に入ったきり帰っていないと知った。付き合いが古く普段から作業を手伝っていたため、大まかに場所を特定。同署員らと山に入ると、滑落し沢の近くで倒れている男性を発見、救助できた。捜索打ち切りの瀬戸際だった上、男性は意識がもうろうとした危険な状態だったという。

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 同署であった贈呈式で小林淳一署長は感謝状を手渡し、「寒い時期で手遅れになる可能性もあった。本当にありがとうございます」と感謝。藤倉さんは「じいちゃんみたいな存在。見つかって良かった。ほっとした」と話した。

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