福井県坂井市に子ども向けの全天候型遊び場できる…年代別にエリア分け、2025年度中に完成予定

全天候型の子どもの遊び場として整備する方針が示された坂井屋内スポーツセンター=福井県坂井市坂井町上新庄

 福井県坂井市は2月21日、坂井屋内スポーツセンター(同市坂井町上新庄)を改修し、子どもの遊び場となる全天候型施設を整備すると発表した。福井県が市町に最大1億円を支援する補助事業の活用を想定する。2025年度中の完成を目指す。

 市は全天候型施設について、若手職員の政策提案をもとに既存の公共施設を活用し、整備する方針を示していた。23年度当初予算案ではプロポーザルの経費を計上し、設計委託料として限度額2800万円の債務負担行為を設定する。

 鉄骨造り1階建てのセンターは、市本庁舎から約400メートルの距離。国が市町村に1億円ずつを配った「ふるさと創生事業」を活用、旧坂井町時代の1990年に建設された。縦約60メートル、幅27メートルのクレーコートでゲートボール場3面が取れる面積がある。坂井グラウンドにも隣接し広い駐車場も確保できる。

 坂井町エリアは他3町と比べ遊び場が少なく、センターの整備で大勢の親子連れらが利用すれば周辺の図書館、体育館、グラウンドの利用増に波及し、新たなにぎわい創出につながると期待される。

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 池田市長は同日の会見で同センターを選んだ理由について「市の中心地で既存施設を有効活用でき、大きさなども考えてベストと判断した」と説明。若手職員の提案では、日本海や坂井平野、竹田の里山といった市の自然をイメージし、年代別にエリア分けする案を示しており、池田市長は「このコンセプトを盛り込んでいきたい」と話した。

 同センターは主にゲートボール愛好者が利用、池田市長は東十郷中央公園に代替施設を整備する方針も示した。」

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