スマホで番号確認、高校受験生3574人にサクラサク 福井県立一般入試、中学校や塾で恩師に喜び報告

講師(左)に志望校合格を報告する生徒=2月22日、福井県福井市文京2丁目の福井育英センター福井本部校

 福井県立高校の2023年度一般入試の合格発表が2月22日、各校ホームページとウェブ出願システム上であり、全日制24校と定時制7校を合わせ3574人が合格した。待望の“春”をつかんだ生徒は、中学校や学習塾で恩師らに喜びを報告した。

 各中学校は3年生の授業を午前中で終わり、生徒は自宅などで午後2時以降の合格発表を待った。スマートフォンやパソコンで受験番号を確認し、合格者は再び中学校を訪れ、教員から合格通知書を受け取った。

 学習塾の福井育英センター福井本部校(福井市)には合格した生徒が集まり、講師に吉報を伝えた。昨夜は不安で眠れなかったという女子生徒は「お母さんが泣いて喜んでくれた。高校では部活動も勉強も頑張りたい」と期待に胸を膨らませた。

 一般入試の合格者は全日制3415人、定時制159人。最多の407人が挑んだ藤島は、募集と同じ336人が合格し、倍率は1.21倍(前年度1.34倍)となった。推薦入試や特色選抜などを合わせた総合格者は全日制、定時制を合わせ4685人。

 一般入試は22年度に続き、日程を例年より約2週間前倒しして15、16日に実施した。新型コロナウイルスやインフルエンザに感染するなどして受験できなかった生徒が対象の追検査を27、28日に行う。県教委によると22人が受験を希望している。既に定員に達した学科・コースでも、相応の学力が認められれば合格とする。合格発表は3月1日。

 また、全日制14校の31学科・コース計193人、定時制全7校計191人の2次募集を実施する。出願は3月2、3日で、7日に学力検査、8日に合格発表がある。

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