長崎市長選 元市議の吉富氏、出馬を正式表明「市民がつくる市政を」

 社会福祉法人理事長で元長崎市議の吉富博久氏(77)が22日、市役所で会見し、任期満了に伴う4月の市長選に無所属で立候補すると正式に表明した。
 吉富氏は、今期限りで退任する田上富久市長=4期目=がMICE施設整備を強引に推し進め、その是非を問う住民投票の実施に反対したなどとして「市民不在の政治を徹底的に続けた」と批判。田上氏の事実上の後継候補となる前九州運輸局長、鈴木史朗氏(55)の出馬に違和感を唱え「市民がつくりあげる長崎市政を実現したい」と立候補の理由を述べた。
 自身が市長を務めるのは1期4年だけとした上で、「異次元の子ども・子育て支援」と「自らが身を切る行財政改革」に取り組む意向を説明。▽0~2歳児の保育料無料▽民間保育士の待遇改善▽任期中の市長給与50%削減-などを公約に掲げるとした。県の道路整備に伴い市が再配置の検討対象とする松山町の陸上競技場について「存続」を政策で訴える考えも示した。
 次期市長選には、同市の会社経営、原拓也氏(54)、県議の赤木幸仁氏(38)も立候補を予定している。


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