半透明の体に4本の触角…漂うズワイガニ赤ちゃん粉雪のよう 福井県越前町の越前がにミュージアムでふ化進む

水面をゆらゆらと漂う越前がにの幼生に見入る家族=2月22日、福井県越前町厨の越前がにミュージアム

 福井県越前町厨の越前がにミュージアムで、ズワイガニのふ化が進んでいる。体長約3ミリの赤ちゃん(幼生)が水槽の中で粉雪のように漂い、来館者を楽しませている。

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 赤ちゃんは「第1期ゾエア」と呼ばれる、ふ化してから約1時間後に脱皮した状態の幼生。半透明の白い体に4本の触角があるのが特徴で、プランクトンを食べて成長する。約3カ月かけて数回脱皮した後、稚ガニになるという。

 同ミュージアムによると、今年は例年より1カ月遅い2月上旬からふ化が始まり、3月末まで続くとみている。大間憲之主任研究員は「越前がにも最初はこんなに小さい状態であることなど、新たな発見を見つけにきてほしい」と話している。

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