春近し、自転車乗りの体作りは準備OK?…ポイントは「筋力」と「柔軟性」 両方鍛えて相乗効果に期待【ふくいのそと遊び】

少しづつ春の足音が聞こえてきました。 福井のサイクリストにとって、雪が解け春の到来は本当に待ち遠しいことです。 冬、外を走れない期間があるということは、この春の楽しみを増幅させるスパイスになるので、悪くないなぁと思ってます。 あともう少しワクワクしながら待ちます。

突然の前屈の写真です(笑) 柔らかいけど、飛び抜けて柔らかいわけでもなく... でも今回はこの柔軟性が格好良く乗れるポイントになるのです。

今年は琵琶湖一周したい! あの山を◯◯分で登りたい! あのイベントにチャレンジしたい! などそんな目標をもってる方もおられる思います。ワクワク。

その本格的シーズンインに向けて、先月は“自転車本体”の準備のお話でしたが、今回は乗り手の準備のお話を少々...

今年はこうしたい!と思いを持っておられる方なら、是非取り入れると良いなぁと思うのが、「柔軟性アップ」と「筋力アップ」です。

と言っても、バレリーナのようにグニャッグニャ、ボディビルダーのようにムッキムキになる必要はないのでご心配なく(笑)

何故その二つが大切かというと…身体を柔らかくして筋肉をつける事で、脚を大きく回せたり、リラックスした姿勢を取れたり、低い姿勢を取れるようになります。

脚が大きく回せるようになると、お尻や太腿の裏の持続性のある筋肉(前腿は瞬発力担当)が使い易くなります。そうすれば体力を温存しながら長時間走れるようになります。

また、リラックスした姿勢は上半身の柔軟性から生まれます。背中まわりの柔軟性が低いとハンドルに荷重(ハンドルに寄りかかる様な姿勢)の姿勢になりがちです。ハンドル荷重になると肩に力が入り肩凝りになったり呼吸がしづらくなったりして、すぐに疲れてしまいます。

さらに低い姿勢を取れるようになると、空気抵抗を減らすことができ少ない力で自転車を前に進ませることができます。

柔軟性だけあっても、自転車は今まで以上に前に進んではくれません。 やはりここには筋肉も必要になってきます。 必要な箇所にしっかり筋肉をつけることができれば、脚をずっと回し続けたり、姿勢を保ち続けたりすることができるようになります。

柔軟性が上がると、プラスαの効果もあります。 ピンポイントに関節にかかる負担が減らせます。 膝痛などの原因は太腿まわりの強張りからくることも多いのです。 実際、私も膝痛に悩まされた時に太腿のケアをする事で改善されました。 こういった故障を防ぐ事にもつながります。 またリラックスした低い姿勢を取ることができれば、重心が低くなりますのでクダリの安定感が増し安全性も高まります。

筋力と柔軟性、この2つの重要性が分かってもらえたと思いますので、ここからは具体的なトレーニング方法です。

具体的に刺激する箇所については ・柔軟性アップ→股関節まわり、太腿まわり、背中まわりなどのストレッチ。

・筋力アップ→太腿(スクワット)、お尻(スクワット、ランジ)、胴まわり(プランク)、上半身を総合的に鍛えられる腕立て伏せなどの筋トレ。

筋トレは自重トレでも充分だと思います。

ストレッチのタイミングは、身体が温まった状態のお風呂上がりの方が良いと思います。 あとは最近こんな良いアイテムがありまして、筋肉の癒着をほぐす“マッサージガン”というアイテム。これでほぐした後にストレッチすると、お風呂上がりの時のように、筋肉に負担をかけずに出来ます。 肩マッサージなど、スポーツ以外のシーンでも使えるので、これは本当に素晴らしいアイテムです。

こういうトレーニング系は最初から飛ばし過ぎると息切れしてしまうので、まずは1カ月無理なく続けられる内容でスタートして、徐々に時間と回数を増やしていくーが良いと思います!

春からのライド。 今までとは一味違ったスタートをしてみませんか? 今年はまるでプロみたいなフォームで走れるかもしれません。

(スポーツサイクル専門店「バルバワークスフクイストア」=福井県福井市門前1丁目1209 酒井紀章)

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