オープン戦がスタート ピッチクロック導入で試合時間が大幅に短縮

日本時間2月25日、今季のオープン戦がスタートした。マリナーズはパドレスと対戦して3対2で勝利。ロイヤルズは同点の9回裏にタッカー・ブラッドリーが本塁打を放ち、レンジャーズに6対5でサヨナラ勝ちを収めた。また、レッドソックスはノースイースタン大学との練習試合を行い、吉田正尚は「4番・左翼」でスタメン出場。1回裏無死1・3塁の第1打席はレフトへの犠飛、2回裏二死走者なしの第2打席はセンターフライで、3回表の守備から交代し、初めての実戦は1打数0安打1打点だった。

マリナーズは4回表に連打で無死1・2塁のチャンスを迎え、二死後に左翼フアン・ソトのタイムリーエラーで1点を先制。続くマイク・フォードに2点タイムリー二塁打が飛び出し、リードを3点に広げた。パドレスは8回裏にようやく反撃し、マシュー・バッテンのタイムリー二塁打とティム・ロープスのタイムリー内野安打で2点を返したが、マリナーズが3対2で勝利。なお、この試合ではパドレスのマニー・マチャドがピッチクロックの残り8秒までに打撃の準備を完了せず、ルール違反によって自動的にストライク1球を科される一幕もあった。

レンジャーズ対ロイヤルズは序盤から点の取り合いとなり、1回裏にロイヤルズがビニー・パスカンティーノの2ランで先制するも、2回表にレンジャーズがロビー・グロスマンの2ランとサンディ・レオンのタイムリーで逆転。その後、ロイヤルズが再び逆転して5対3とリードを奪い、レンジャーズがジャスティン・フォスキューの一発などで5対5の同点に追いついたが、最後は9回裏にブラッドリーのソロ本塁打でロイヤルズがサヨナラ勝ちを収めた。

レッドソックスとノースイースタン大学の練習試合は7イニング制で行われ、初回に一挙5点を先制したレッドソックスが5対3で勝利。吉田は「まずは健康でいられてよかった。あの雰囲気のなかでプレーすることをとても楽しみにしていた」と初めての実戦を充実した表情で振り返った。

なお、9イニング制で行われたマリナーズ対パドレスは2時間29分、レンジャーズ対ロイヤルズは2時間33分で終了。マイナーではピッチクロック導入で平均試合時間が30分近く短縮されたという実験結果もあり、今季メジャーでは2時間半前後で試合が終了するのが当たり前の光景となるかもしれない。

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