今シーズン寒さの底は2月いっぱい 3月は順調に気温上昇し朝晩の寒さ和らぐ見込み 昼間はもうダウンコートいらず

 2月いっぱい朝晩の寒さは続くが、2月最終日となる28日(火)にかけて昼間の寒さは次第に解消される見込み。
 また、3月に入ると朝晩を含めて寒さの底からは脱しそう。最高気温は西~東日本を中心に15℃以上の日が増え、昼間はダウンコートやマフラーなどの出番はなくなりそうだ。

26日(日)は1日を通して真冬の寒さ

 25日(土)から26日(日)の気温は、強い寒気の影響で平年並みか低い所が多い予想。26日(日)朝は、西日本から東日本の平野部で2℃前後の所が多く、まだまだ霜が降りるような寒さとなりそうだ。
 26日(日)昼間の最高気温は大阪・名古屋は9℃と10℃に届かない予想。冷たい北風は強めに吹くため、各地ともダウンコートにマフラーや手袋など真冬の寒さ対策をした方がいいだろう。

2月最終日は記録的な暖かさ予想

 その先、2月いっぱいは朝晩の寒さは続く見通し。ただ、昼間の寒さは次第に解消される見込みだ。2月最終日となる28日(火)にかけて、最高気温は各地とも右肩上がりの予想。28日(火)は東京18℃と桜が満開のころのような暖かさになる見込み。
 また、札幌は11℃と4月中旬並みの予想。もし札幌で2月に11℃以上を観測すると、統計が開始された1877年以来初めてとなり、2月としては記録的な暖かさとなりそうだ。

3月前半かなりの高温傾向 多雪地はなだれ注意

 3月になると、朝晩も含めて寒さの底からは脱する見込み。西日本から北日本の広い範囲が暖かい空気に覆われやすく、気温は平年より高い予想。
 16日間予報では、3月に入ると仙台の最低気温は氷点下の日はなく、東京・名古屋・大阪では5℃以上の日がほとんどとなりそう。

 最高気温は15℃以上の日が増え、10℃を下回る日はなくなる見込みだ。3月に入ると、昼間はダウンコートやマフラーなどの出番はなさそうだ。
 特に3月前半の気温はこの時季としてはかなり高くなる所が多い予想。気象庁からは高温に関する早期天候情報が発表され、農作物の管理や多雪地ではなだれなどへの注意を呼び掛けている。

(気象予報士・鈴木悠)

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