奥越に春を呼ぶ奇祭として知られる福井県無形民俗文化財「勝山左義長まつり」が2月25日、福井県勝山市中心部で幕を開けた。10区の櫓の上で長じゅばん姿の男女がおどけたしぐさで太鼓を打ち鳴らす「浮き太鼓」が3年ぶりに復活。大勢の人たちで終日にぎわいを見せた。
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午後1時に元町2丁目区の一番太鼓を皮切りに、各区で左義長ばやしが始まった。三味線や笛の演奏に合わせ、打ち手たちが陽気に、軽快に浮き太鼓を披露した。愛知県から訪れた男性(37)は「久しぶりで楽しい。それぞれの人の打ち方に個性があるのが魅力的」と話した。
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まつりは江戸時代から300年以上の歴史があるとされる。2021、22年は新型コロナウイルス禍で神事のみに縮小。今年は3年ぶりに浮き太鼓が披露されたほか、絵あんどん、作り物などの展示もあった。最終日の26日は午後8時からのどんど焼きでフィナーレを迎える。