『愛宕市』 露店ずらり 参道駆け上がり「きつかった」 佐世保できょうまで

買い物客でにぎわう愛宕市=佐世保市相浦町

 春の訪れを告げる佐世保市の伝統行事「愛宕市」(愛宕祭協賛会、相浦商工振興会主催)が25日、同市相浦町で始まった。歩行者天国になった約1キロの本通りに地元の特産品など約140の露店が並び、市民らでにぎわった。26日まで。
 愛宕山の山頂で毎年2月24~26日に開かれる「愛宕祭り」の門前市として始まり、450年以上続いているという。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催。例年3日間だが、感染防止のため2日間に縮小した。

参道を駆け上がる子どもたち=佐世保市、飯盛神社

 来場者は商品を手に取ったり、食べ歩いたりして楽しんだ。植木を見に訪れた平戸市の自営業女性(74)は「種類が多くて良い。梅とツバキの良い物があれば買いたい」と笑顔。煮干しなどを扱う露店を出した玉木光治さん(67)は「コロナで商売ができなかったので、やっとできて、ほっとしている」と話した。
 愛宕祭りに合わせ、近くの飯盛神社で「参道駆け上がり大会」も4年ぶりに開催。1歳から80代までの約190人が2、3人ずつに分かれ、約60メートルの坂の参道や石段など最長約110メートルを走り抜けた。市立相浦西小5年の湯浅歩知(あるち)君(11)と弟で同小2年の灯磨(とうま)君(8)は初参加。歩知君は「体力には自信があると思っていたけど、結構きつかった」、灯磨君は「手を一杯振ってがんばった」とそれぞれ話した。

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