ハタ揚げ大会 4年ぶり開催へ 長崎・唐八景公園で4月2日

親子連れなど約1万人が訪れた前回の長崎ハタ揚げ大会=2019年4月7日、長崎市の唐八景公園

 長崎ハタ揚げ振興会(会長・徳永英彦長崎新聞社社長)は27日、長崎市茂里町の長崎新聞文化ホール・アストピアで総会を開き、4月2日に同市の唐八景公園で4年ぶりに長崎ハタ揚げ大会を開催することを決めた。
 大会ではメインイベントのハタ合戦などのほか、バラモン凧(だこ)を展示しハタ関連商品を販売する。
 総会には16人が出席。徳永会長は「歴史と伝統を誇る大会が2019年を最後に中止せざるを得なかった。従来の合戦に加え、商品の販売など来場者に楽しんでもらえる大会にしたい」とあいさつした。
 長崎の春の風物詩として毎年4月に開催されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により3年連続で中止となっていた。同振興会理事で小川凧店の小川暁博さん(73)は「(開催を)待ち焦がれていた。やっと開催できることにわくわくしている」と笑顔で話した。

来場した子どもに配布予定の一銭バタのデザイン

 来場した子ども先着500人に一銭バタをプレゼントする。デザインは、子どもたちが運気を上げて羽ばたいてほしいという願いを込めて、「波(困難)を乗りこえて大空に羽ばたく」意味を持つ伝統の文様「波に千鳥」を採用した。総会ではハタ揚げ文化の振興・普及を図る事業計画と予算案を承認した。

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