SSKの希望退職者 『再就職』85%が県内

 定例佐世保市議会は2日、一般質問が始まり4人が登壇。市は、佐世保重工業(SSK)の新造船休止に伴う希望退職者で、新たな就職先が決まった人の85.1%が県内に就職したと報告した。
 小野原茂議員(市民ク)の質問に長嶋大樹観光商工部長が答えた。
 SSKは船価低迷や新型コロナウイルス禍による業績悪化を受け昨年1月、主力の新造船事業を休止。これを受けグループの従業員248人が希望退職に応募していた。国と県、市をはじめとした関係機関が連携して、希望退職者の再就職支援のほか協力、下請け会社が事業を継続するための支援などを進めていた。
 SSKの集計によると、再就職の支援を希望する203人のうち今年1月末までに195人が就職活動を終了。このうち166人が県内にとどまったという。退職者の市外、県外転出が懸念の一つだったが、長嶋部長は答弁で「人材の県外流出の抑制は一定働いた」と述べた。
 一般質問に先立つ本会議で、本年度の一般会計補正予算案など6議案を可決した。

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