レトロな市場で“食べ歩き” 佐世保・戸尾商店街一帯 市民らイベント楽しむ

戸尾商店街一帯で開かれた“食べ歩き”イベントを楽しむ市民=佐世保市

 佐世保市の戸尾商店街一帯で2月24、25の両日、各店舗の食材を購入して“食べ歩き”をする「させぼ 戸尾市場で食べ歩き!」が開かれ、市民らがレトロな雰囲気が残る市場でイベントを楽しんだ。
 西海市場協同組合主催、長崎国際大、佐世保観光コンベンション協会協力。新型コロナウイルスの行動規制が緩和される中、にぎわいの創出と観光振興などを目的に企画した。商店街には鮮魚や海産物、精肉、菓子など新旧約50店舗が軒を連ね「市民の台所」として歴史を築いてきた。
 商店街に設置された案内所で、同大の学生が食材を入れる容器を配布し、食べ歩きの手順などを説明。買い物客はお目当ての食材を購入し、休憩所で“オリジナル弁当”を食べたり、テイクアウトをしていた。
 福田鶏肉店の渕野勇二店長(47)は「定期的に企画すると市場が活気づく。市場は対面商売が魅力で、調理法を説明したりもできる。若い経営者とも一緒になって盛り上げていきたい」、同大国際観光学科2年の杉本実和さん(20)は「昔ながらの店、新店舗があり、興味を引く商店街。この企画の次の展開を考え、活性化に役立ちたい」と話した。
 インスタグラムでイベントを知ったという同市天神町の主婦、吉賀麻美さん(36)は「いろんな店があり、定期に開催してほしい」と述べた。

© 株式会社長崎新聞社