「常にチームのために」「信頼される存在に」最多V6の藤枝順心イレブン母校を巣立つ 受け継がれる“キャプテンシップ”

2023年の全日本高校女子サッカー選手権で、6度目の頂点に輝いた静岡県藤枝市の藤枝順心高校イレブンが3月3日、卒業を迎えました。その強さは、どう受け継がれていくのか。カギとなるのはキャプテンの姿勢です。

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校舎に向かってあいさつする藤枝順心高校イレブン

<藤枝順心サッカー部卒業生>

「元気よく終わりましょう。3年間ありがとうございました」

藤枝順心高校サッカー部、3日旅立ちの日を迎えました。

2023年の選手権で順心は史上最多となる2年ぶり6度目の優勝を成し遂げました。全員でつかみ取った優勝を陰で支えたのがキャプテンの三宅怜さんです。

<藤枝順心高校 三宅怜キャプテン>

「まずは今年度のチームを応援していただきありがとうございました。そして全校生徒のみなさん…やばっ(涙)」

チームを引っ張ってきた三宅さんですが、決勝でピッチに立つことはありませんでした。3年間を通し絶対的なスタメンにはなれませんでしたが、常に「声」でチームを支えてきました。

<藤枝順心高校 三宅怜キャプテン>

「それぞれキツいことだったり苦しいことは違ったかもしれないですけど、自分の立場で1人1人が頑張ってくれたからこその優勝だと思う。みんなで喜びを分かち合いたい」

卒業と同時に、三宅さんはサッカー選手としてのキャリアをいったん閉じることになります。それでもキャプテンとして大事にしてきたことは、後輩たちの心に刻まれています。

<三宅怜さん>

「キャプテンズ!キャプテンズ」

新キャプテンの久保田真生選手と大川和流選手です。

<久保田真生選手>

「怜さんはいつでもチームのことを考えて、自分は何ができるかとか(大事なことを)すごい教えてもらった」

<大川和流選手>

「怜さんみたいな、みんなに信頼される、頼られる存在になりたいと思う」

<三宅怜さん>

「自分のサッカー人生の集大成として、こんな良い終わり方をしていいのかなって(思う)終わり方だったので最高でした」

2024年は連覇を目指す藤枝順心高校。プレッシャーを跳ね返す強い心こそ、三宅さんが残したものです。

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