宇都宮大で6日、アフリカ諸国と日本の未来を考える初のイベント「アフリカウイーク」が開幕した。連携するガーナ、エチオピア、ケニア、タンザニアの4カ国の6大学から教員と学生計11人を受け入れ、10日までシンポジウムなどを通じて互いの文化や研究を学び、交流を深める。
6日は峰キャンパスで開会式が行われた。宇大留学生・国際交流センターの横尾昇剛(よこおのりよし)センター長は「コロナ禍で国際交流が難しい状況が続いたが、皆さんに会えてうれしい」などと英語であいさつ。参加者はアフリカの音楽やダンスを通じて交流した。
アフリカの教員と学生は、大学の特色や日常生活などを写真や動画で紹介。エチオピアの大学で生物学を研究するボガレ・ベザオク教授(44)は宇大への留学経験があり、「アフリカの農業を近代化させるため、宇大で再び最新の技術を学びたい」と意気込んだ。
7日は「科学が生み出す農業」、8日は「ケニアにおける食品ロス」などテーマにアフリカの教員たちが講演する。7〜9日は「学生サミット」と題し、学生が国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関する研究を発表。10日に閉会式を行い、学生サミットでの優秀発表者の表彰などを行う。7日以降はいずれもオンラインでの開催となる。