巡視艇「なるかぜ」引き渡し 五島海保で月内運用へ 長崎造船

長崎造船から引き渡された巡視艇「なるかぜ」=長崎市浪の平町

 長崎造船(長崎市浪の平町)が海上保安庁から受注した20メートル型巡視艇「なるかぜ」が完成し3日、同社で引き渡し式があった。長崎海上保安部五島海上保安署に配備される。
 総トン数26トン、定員5人。建造期間は約8カ月。韓国、中国語などで停船命令を表示する装置や、夜間監視装置などを搭載する。
 式には関係者ら約20人が出席。同署の庄司洋一船長(63)は取材に「監視カメラは遠くまではっきりと見渡せ、エンジンも従来より大きい。密航、密輸を取り締まっていく」と話した。乗組員の訓練後、今月中旬に運用を始める予定。


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