護衛艦「みくま」就役 「のしろ」と同じ佐世保配備 三菱長崎造船所

みくまに乗艦する海自隊員=長崎市、三菱重工業長崎造船所

 三菱重工業長崎造船所で建造された海上自衛隊の護衛艦「みくま」(3900トン)が7日、防衛省に引き渡され就役した。新型多機能フリーゲート艦(FFM)「もがみ」型の4番艦。昨年12月に就役した3番艦「のしろ」と同じく佐世保に配備される。
 みくまは全長133メートル、幅16.3メートルで乗員約90人。機能の集約により、従来護衛艦よりもコンパクト化と省人化を実現した。平時の警戒監視対応、有事の対潜水艦戦、対空戦、対水上戦に加え、従来は掃海艦艇が担っていた機雷の掃討・敷設任務にも活用できる。建造費は、のしろと合わせて約951億円。
 長崎市飽の浦町の同造船所長崎工場であった引き渡し式には関係者約80人が出席。海自佐世保音楽隊の演奏に合わせて自衛艦旗を掲げた。酒井良海上幕僚長は「わが国を取り巻く安全保障環境は一段と厳しさを増している。最前線で国を守っている自信と誇りを持ち任務に励んでほしい」と訓示した。
 海自によると、現在建造中のもがみ型護衛艦は4隻。うち3隻を長崎造船所で造る。これに加えて2隻が建造に向け契約手続き中。


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