「認知症に理解ある社会を」福山さん(富江中3年)最優秀賞 キッズサポーター作文コン

認知症に関する作文で最優秀賞を受賞した福山さん=五島市役所

 認知症キッズサポーター養成講座を受けた小中高生を対象とした作品コンテストで、五島市立富江中3年の福山結心さん(15)の作文「私たちにできること」が中学生の部の最優秀賞に選ばれた。
 サポーター養成に携わる全国キャラバン・メイト連絡協議会(東京)が作文や詩などを毎年募集。今回は全国から90作品の応募があった。
 認知症患者は物事を忘れやすくなるだけでなく、精神的にも落ち込むことを講座で学んだという福山さんは「周りのケアがとても大切で傷ついた心は治せる」と指摘。「近所の人と交流を増やすなど、小さなことから始め、私たちの手で明るい高齢者の社会に近づけたい」と結んだ。
 表彰式は2月25日にオンラインで開催。五島市役所から出席した福山さんは「認知症に理解ある社会をつくりたい」と話した。同市ではほかに、市立玉之浦小4年の中山彩香さんが小学生の部で佳作を受賞した。


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