活水中に“一足早い卒業記念品” 交流続ける長与の特養ホーム入所者 木製キーホルダーを手作り

かがやきの入所者と記念写真に納まる生徒たち=長崎市、活水中

 西彼長与町本川内郷の特別養護老人ホームかがやきに入所する高齢者が2日、交流を続ける活水中(長崎市宝栄町)を訪れ、3年生26人に一足早い卒業プレゼントを贈った。
 かがやきを運営する社会福祉法人ながよ光彩会と同校は、数年前から連携して福祉教育に取り組んでいる。3年生は昨年かがやきを訪れ、認知症の入所者と触れ合い介護福祉を学習。その後生徒から入所者へ手紙やクリスマスリースが届くなど交流を重ねていた。

贈られたキーホルダー

 この日贈ったのは木製キーホルダー。持続可能な開発目標(SDGs)について考える機会にもしてもらおうと、素材には端材を使用。入所者約10人が2カ月かけ、角を丸めたり、生徒の名前のイニシャルや校名のスタンプを押したりして手作りした。
 贈呈式では入所者4人が生徒一人一人の名前を呼び手渡した。生徒を代表し服部羽奏さん(15)は「(交流を通して)おじいちゃんおばあちゃんとコミュニケーションを取る楽しさを知ることができた。すてきなプレゼントをありがとう」とあいさつした。

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