2月の宿泊施設稼働指数「長崎県73.4」 前年比36ポイント増 九州経済調査協会

 九州経済調査協会(九経調、福岡市)は8日、ホテルや旅館など宿泊施設の稼働状況を示す2月の指数を発表し、長崎県は73.4だった。前月比15.7ポイント、前年同月比では36.0ポイントそれぞれ上昇した。
 全国は64.1、九州は74.1で、ともに前月、前年同月を上回った。新型コロナウイルス流行が落ち着く中、比較的温暖な地域や、コロナ禍の影響が深刻だった都市部や観光地で堅調に回復。インバウンド(訪日客)も増えており、宿泊動向がコロナ禍前に徐々に近づきつつあるとした。沖縄は76.4で、前月と前年同月を大幅に上回った。
 都道府県別の指数では、野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表を始めとしたスポーツキャンプによる観光や宿泊需要が高い宮崎が84.7で全国トップ。次いで鹿児島79.3、佐賀77.1などだった。
 西九州新幹線沿線市の指数は、▽長崎74.1▽諫早84.0▽大村92.5▽佐賀県嬉野89.6▽同武雄94.1で、5市とも前月を上回った。

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