日本初記録の「クラゲ」に注目 海きらら、学会誌で報告も

日本初記録の「シュリケンヤドリクラゲ」

 佐世保市鹿子前町の九十九島水族館(海きらら)に、日本では「初記録」となる「シュリケンヤドリクラゲ」の説明が展示され、注目を集めている。
 下から見ると臓器が「手裏剣」のように見えるのが名前の由来。海きららは2021年10月に同市俵ケ浦町で採集した。国内の他の場所で採集した個体と合わせて、公益財団法人黒潮生物研究所と海きららが共同で調査。昨年、日本初記録として学会誌で報告した。
 大きさは0.7~2.1ミリ。採集した個体は標本にして国立科学博物館に保管され、残念ながら現物は拝めない。「もっと個数が採集されたら現物の展示もできるかも」と担当者は期待を寄せている。

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