ミスドに丸亀製麺も!3月に権利確定する身近な優待銘柄5選

先日、回転寿司チェーンの「スシロー」に行ってきました。

迷惑行為の動画がSNS上に掲載されるなどが度々マスコミで取り上げられているなかで、スシローを運営しているFOOD & LIFE COMPANIES(3563)の株価は昨年秋頃から上昇トレンドとなっています。お店の雰囲気などが気になっていましたが、相変わらずの人気で待ち時間もあり、メニューも豊富で企業努力を感じました。

投資先候補のお店や商品などに、自分で足を運んだり体感したりすることは個人投資家としては大切なことだと考えます。どのくらいお客さんが入っているか、単価はどうか、流行しているかなどが業績に反映されるまでタイムラグがあるため、実際に訪れることでいち早く知ることができるからです。

また同社では株主優待を実施しており、優待食事割引券が株主優待としてもらえて、国内のスシロー全店舗、大衆寿司居酒屋「鮨 酒 肴 杉玉」全店舗、株式会社京樽が運営する全ブランド(一部店舗を除く)で、会計金額1,100円(税込)毎に550円の優待割引券を利用することが可能です。個人的には保有し続けるには利回りがいまひとつですが、売買益を狙うといった戦略もあるかもしれません。

スシローの例をとらせていただきましたが、優待を使って、自分が保有している銘柄がどうなのかリサーチするというのもいいのではないでしょうか。また株式優待は家計の助けにもなったり、長期保有が利回り的にお得になったり、定期的に届くのが自分だけじゃなく家族の楽しみになったり、家族の会話やお子さんの投資教育につながったりもするというのも魅力でもあると考えます。

今回は、生活に身近な企業の中から、まだ間に合う3月が権利確定月の株主優待銘柄を10銘柄を紹介します。皆様の投資の参考になれば幸いです。
※優待の内容は企業公式サイトを参照しています。


ダスキン(4665)

掃除用品やお掃除サービスのほか、ミスタードーナツなども展開する企業。高い知名度が強みであり、マットやモップに電子タグをつけるなど、検数作業の効率化などへの投資もしているほか、フランチャイズビジネスで業績が底堅いことが魅力です。
株主優待は3月と9月の年2回。100株以上を3年未満保有で株主優待券1,000円分(500円券2枚)、100株以上を3年以上保有で株主優待券1,500円分(500円券3枚)。300株以上を3年未満保有で株主優待券2,000円分(500円券4枚)、300株以上を3年以上保有で株主優待券2,500円分(500円券5枚)と、長期保有の株主への優遇があるのも魅力です。

株主優待権は清掃サービスや家事代行、介護サービスのみならず、ミスタードーナツなどの外食に利用できるというのも、家計の助けにもなるのではないでしょうか。幅広く活用できる優待だと思います。

参照:ダスキン「株主優待」

トリドールホールディングス(3397)

主力ブランドの丸亀製麺のほか、焼き鳥のとりどーるなどを運営している企業です。ビジネスに圧倒的なスピード感があることも強みで、業務システムでSaaSを利用するなど、DX化にも取り組んでいます。

コーポレートスローガンは「食の感動で、この星を満たせ。」となっており、海外展開にも積極的。コロナ禍で丸亀うどん弁当がヒットしたことが記憶に新しい方もいるのではないでしょうか。

株主優待は同社の店舗で使える100円優待券が100株以上で30枚、200株以上で40枚、1,000株以上で100枚、2,000株以上で150枚、それぞれ年2回進呈されます。100円刻みと使い勝手がいいと言え、加えて毎月1日の釜揚げうどんの日でうどんが半額になる時も利用可能なので、よりお得にうどんを食べることができます。

1年以上長期保有すると利回りがアップグレードされますが、200株以上保有することが必要なのでご注意ください。

参照:トリドールホールディングス「株主優待について」

WDI(3068)

ハードロックカフェやカプリチョーザなどを運営している企業。幅広いジャンルと価格帯の個性があるレストランを約170店舗をグローバル展開しており、マルチブランド、海外展開力が強みでしょう。

優待ではWDIのレストランで使うことができる食事割引カード「WDI VIP CARD」と食事券がもらえます。どちらも1年間と長期間有効であることも嬉しいです。食事券は100株以上で3,000円分、500株以上で20,000円分、1,000株以上で30,000円分、2,000 株以上で40,000円分、3,000株以上で50,000円分、5,000株以上で60,000円分となっています。

WDI VIP CARDを提示すると食事が20%割引となりますが、食事券と併用ができないのでご注意ください。個人的には、エッグスンシングスなどレジャー気分で使えるようなレストランもあるのが嬉しい優待だと思います。

参照:WDI「株主優待制度のご案内」

はるやまホールディングス(7416)

岡山を中心に、全国へ店舗を展開しているアパレル関連企業。主力の紳士服に集中しており、完全ノーアイロンシャツ、ストレス対策スーツなど機能性の高いビジネスウェアが強みです。着用行動時のカロリー消費のサポートを目指す「スラテクノスーツ」や、着用者のストレスを感じにくくする「ストレス対策スーツ」など高います商品開発力を活用して足元では健康をテーマにした紳士服に注力しています。

優待では自社のネクタイがワイシャツブラスト引き換えできる贈呈券がもらえるほか、買い物で使える15%割引券ももらえ、活用するとかなり利回りが高い優待といえます。

割引券は、100株以上で2枚、 500株以上で4枚、1,000株以上で6枚、3,000株以上10枚もらえます。商品が税込み6,600円を超えるケースでも、差額を払えば購入が可能と言うのも柔軟性が高くていいですね。

参照:はるやまホールディングス「株主優待制度」

エディオン(2730)

大手家電量販店チェーンを展開していて、大型リフォーム領域にも注力しています。足元ではエアコンなどの季節家電がこの冬の寒さを追い風に好調だったほか、大型テレビを中心とした買い替え需要が継続しているとのこと。

ペリカンさんの連載でも紹介されていたので、MONEY PLUS読者の皆様のなかには、既にご存知の方もいるかもしれませんが、優待では自社店舗とオンラインショップ両方で使えるプリベイドカード式の買い物券がもらえます。端数が出ないところがプリペイドカード式の優待の魅力ですよね。100株以上で3,000円分、500株以上で10,000円分、1,000株以上で15,000円分、2,000株以上で20,000円分、5,000株以上で25,000円分、10,000株以上で50,000円分となっており、配当優待ともに利回りが高く、1年以上長期保有するとさらに利回りが高くなるのも魅力です。

参照:エディオン「株主還元」


3月は優待銘柄が一年で最も多い月なので、まだまだたくさんあります。調べるきっかけにしていただければ幸いです。

最後に優待の権利を得るためにどうすればいいか、簡単にお伝えします。

まず株式投資のできる口座を開設して、銘柄について調べて、買おうと決めたら銘柄コードを入れて指値(この値段と決めて)か、成行(なりゆき)で買います。2023年3月末の権利取りをしたい場合は、3月29日(権利付き最終日)の取引終了時に株主である、つまり株を買って持っている必要があります。3月30日(権利落ち日)に売却しても3月末の権利を獲得することができます。

3月6日週「相場の値動き」おさらい

第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC2023)が注目されるなか、大谷選手の活躍もあってWBC関連銘柄が活況です。侍ジャパン公式パートナーのミズノ(8022)やコナミグループ(9766)のほか、スポーツ中継で店舗が盛り上がることが想定される英国風パブを運営するハブ(3030)や、WBCを中継するテレビ朝日ホールディングス(9409)、TBSホールディングス(9401)などが恩恵を受けています。

日本では厚生労働省が3月7日(火)に発表した1月の毎月勤労統計調査の速報値で、1人当たりの実質賃金は前年同月比4.1%減と10ヵ月連続の減少となっており、スタグフレーションの様相を呈する結果と言えるのではないでしょうか。また3月8日(水)発表の1月の国際収支統計でも、経常収支は1兆9,766億円の赤字となっています。

週末3月10日(金)の日経平均株価は、前日比479円18銭安の2万8,143円97銭と6日ぶりに大幅反落。前日の米市場が下落したことや、日銀金融政策決定会合で現行の緩和政策維持が決定したこと、今週上昇していたこと(週末なので)などから銀行株を中心に手じまい売りが出たようです。

前週末3月3日(金)の日経平均株価は2万7,927円47銭でしたので、週間では216円50銭高となりました。東証マザーズ指数も7営業日ぶりに反落となっています。

米市場では、3月7日(水)にパウエルFRB議長が議会証言で、インフレは予想以上に進行していて、新たなデータにより最終的な金利水準が高くなる可能性が示唆されたほか、データによっては利上げを加速するタカ派姿勢を示しました。

ピーク金利が更に高くなり景気が悪化するのではとの懸念が相場の重しとなっています。FRBは今週末の雇用統計やCPI、PPIの結果次第で3月FOMCでの利上げ幅を決定するとしており、雇用統計を受けてどのような相場となるのか、来週の相場の動きにも注目です。

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※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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