連続予選落ちストップへ 松山英樹は復調気配でサスペンデッド

松山英樹は予選通過圏外から順位を押し上げてプレーした(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 2日目(10日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7275yd(パー72)

上空を覆った雷雲は吉と出るか凶と出るか。初日に出遅れた松山英樹は、上り調子のラウンド中にサスペンデッドを強いられた。後半10番までに4バーディ、2ボギーとスコアを伸ばして通算イーブンパー。第2ラウンド開始時に94位だった順位を暫定39位に上げて、あす11日(土)の再開を待つ。

小さなミスをカバーできないまま苦しんだ前日とは一変し、この日はハイライトを多く演出した。開始1番と2番(パー5)、1Wでフェアウェイをしっかりとらえて連続バーディ。さっそく予選通過圏内に入った。

4番のバンカーショット。ピンからは“あさって”の方向に打ち出して寄せた(撮影/田辺安啓(JJ))

2打目がグリーン奥にこぼれたホールも見せ場にした。4番の3打目、バンカーショットをピンから左45度の方向に打ち出し、スロープを伝わせて80㎝に寄せた。ギャラリーの拍手だけでなく、同組選手のキャディからもたたえられる妙技でパーセーブ。続く5番では深いラフからロブショットで1mにピタリ。いずれもカップまで下り傾斜が待つシチュエーションでボギーを回避した。

小雨が舞い、突風も吹くようになった中盤。3Wでの低弾道ショットを披露した6番で3つ目のバーディ。7番から2連続ボギーをたたいたが、折り返しの9番(パー5)は2打目を刻み、ウェッジで残り93ydを1.5mにつけてバウンスバック。後半11番(パー5)でティショットをフェアウェイに置いたところで中断のホーンが響いた。

上空を分厚い雲が覆った(撮影/田辺安啓(JJ))

3日目の再開は午前7時(日本時間午後9時)。リーダーボードは僅差で多くの選手がひしめき、通算1オーバーが現状のカットライン。「ザ・ジェネシス招待」、「アーノルド・パーマー招待」で喫した連続予選落ちを止める戦いは、まだシビアなままだ。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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