2度目「刺鍼王」に 佐世保の末永さん 医療オリンピックC-1

昨年度に続き2度目の「刺鍼王」に輝いた末永さん=佐世保市、こころ佐世保鍼灸治療院

 全国のはり師などが医療の技術、知識を競う「医療オリンピックC-1 2023決勝大会」(東京)で、長崎県佐世保市の鍼灸師(しんきゅうし)、あん摩マッサージ指圧師の末永昂志郎さん(25)が、はりを刺す速度と正確さを競う部門で最優秀の「刺鍼王」に輝いた。昨年度に続き2度目の日本一。
 整骨院振興協同組合が主催し20回目。刺鍼王、矯正王など5部門がある。90秒以内に片手で10本のはりを指定された場所に刺し、深さや角度の正確さ、速さを競う刺鍼王には、地区大会などの優勝者ら14人が出場した。
 末永さんは、同市大野町のこころ佐世保鍼灸治療院に勤める。昨年度の大会で刺鍼王を獲得した翌日から本年度の大会に向けて練習を開始。迎えた当日は練習の成果を出し切り、2位と12点の差をつけて「刺鍼王」の称号を守った。同大会関係者は「このルールになってからの刺鍼王で一番良い記録。今後出場する人は末永さんの記録を目指して練習すると思うが、なかなか破れる記録ではない」と評価する。
 末永さんは「前回は2位と1点差で、そんな自分を越えたくて頑張ってきた。ようやく日本一の実感がわいた」と喜びを語る。来年も1位を目指すといい、「目の前の患者さんに信頼してもらえる鍼灸師になれるよう成長したい」と目を輝かせた。 


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