岡山の中学3年生 行方不明のまま4か月 「戻ってこーい、待ってるぞー」卒業式迎えた同級生からのメッセージ

岡山県 倉敷市の男子中学生の行方が分からなくなって、13日で4か月となりました。男性生徒が通っていた中学校では卒業式の日を迎え、男子生徒の両親には、同級生たちが男子生徒への色紙を用意したということが伝えられました。

警察や家族によりますと、倉敷市の中学3年生・梶谷恭暉(かじたに・みつき)さんは、去年11月13日午後2時30分ごろ、家族に「塾に行く」と言って、自宅を出たのを最後に、行方が分からなくなっています。

防犯カメラの映像などから、JR倉敷駅から広島県三原市のJR三原駅まで移動し、三原港から尾道市生口島に渡った可能性が高いとみられ、翌日(去年11月14日)、生口島の路上に梶谷さんのスマートフォンと本などが置かれているのが見つかっています。

警察が顔写真を公開し、情報提供を呼びかけていますが、その後の足取りについては、全く分かっていません。

行方が分からなくなって4か月となった13日、梶谷さんの通っていた中学校は、卒業式の日を迎えました。

卒業式に合わせ、梶谷さんの同級生は色紙を準備…。梶谷さんの両親によりますと、色紙には、梶谷さんを思う言葉が並んでいるということです。

「これ読んだらLINEしろ、飯行くぞー」
「みんなに優しく接しているところ、すてき」
「会話の中での梶谷さんのツッコミがキレキレで話していて、とても楽しかった」
「仕事を手伝えるところがカッコイイ」
「梶谷、最後ぐらい帰ってきて」
「勉強教えてくれてありがとう。また一緒に遊びましょう」
「最後の中学校生活、一緒に過ごせて楽しかった!また一緒に話そう」
「おもしろくて他人思いの所がすてきです。帰ってきて顔を見せてね」
「戻ってこーい、待ってるぞー」
などです。

梶谷さんの父親は…。

梶谷恭暉さんの父親
「もう4か月になり、彼のいない日々が日常になりつつあることが不思議に思います。心配はつきませんが、元気でいてほしいとそれだけが望みです。せめて元気でいるかどうかの情報がほしいです」

恭暉さんに対しては…。

梶谷恭暉さんの父親
「早いものでもう卒業です。同級生の皆も心配してくれているし、あなたは一人じゃないです。落ち着いたら安心して帰ってきてください。」

梶谷さんの母親は…。

梶谷恭暉さんの母親
「入学式後に写真を撮った、少し大きめの制服に、たくさんの教科書を詰めた通学かばんを重そうに校門前で写真を撮った幼い姿が懐かしく思い出されます。学校生活を頑張っていたことが改めてクラスメイトからのコメントで解りました」

恭暉さんに対しては…。

梶谷恭暉さんの母親
「クラスのみんなも、恭暉の顔が見たいと心配してくれています。みんなの気持ちが恭暉の心に届いてほしいです。母としては、元気でいる事が確認できれば大丈夫です。帰ってくるのは、貴方の気持ちの整理がついてからで大丈夫。まずは元気でいることを連絡してほしいです」

これまで、足取りが途絶えた広島県生口島周辺、尾道市、三原市のほか、関西や愛媛県などでも、息子を探してきた2人…。

広島を訪れチラシを見たという人から今月になって警察に寄せられた情報をたよりに、この週末も関西方面へ足を運びました。本人という確かな情報はありませんが、情報を提供してくれた人には感謝しているといいます。

梶谷さんの両親は、あらためて、こう呼びかけています。

梶谷恭暉さんの両親
「寒さ厳しい冬から息子のことでお騒がせしており申し訳ありません。目撃情報のご協力をいただいた皆様、Twitter等で呼びかけて下さった皆様、チラシ掲示にご協力頂き、温かいお言葉に感謝申し上げますと同時に、引き続き、元気でいるという確認だけでも出来たら充分です。見かけた方は最寄りの警察へ連絡をお願い致します」

梶谷さんは、身長170cmぐらい。色白の丸顔で黒縁眼鏡をかけています。行方不明となった当時、黒色の短髪で、黒色無地の長そでに、白または灰色の長ズボンを着ていたということです。

【情報提供先】
最寄りの交番や警察署・110番・岡山県警倉敷警察署086-426-0110

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